革製の大容量ペンケースです。 寸法は、横21.5cm、奥行き7cm、高さ10cmとしましたが少し大き過ぎるかも分かりません。 底部に2mm厚のヌメ革を小判型に絞り加工して取り付けていますので型崩れが無く自立します。 側面の革は1mm厚の黒ヌメ革です。 底部と側部の縫い付けは平ミシンでは無理なので八方ミシンを使用しました。 試作でペンケースの構造と寸法の計算方法、製作手順を確認できました。 大きさを検討して再度製作するつもりです。
木型と絞り加工した底部です。
写真奥の一枚の革に2本の切れ目を入れた革から手前二つのような三つ編みのキーホルダーが出来ます。 作り方がネットに動画でアップされていたのでそれを見ながら作りました。 こんな編み方をよく考えたものだと感心しています。 頭の体操になります。
小笠原桑は世界遺産である小笠原諸島のみに分布する固有種です。 独特の木理の美しさから建材、家具、装飾、彫刻用等に重用され、高値で取引されたことから明治期に多くの大木が伐採されました。 現在は絶滅危惧種に指定されており伐採が禁止されている希少材です。 木質は経年で黄褐色から黒褐色へと変化し重硬な質感になります。 磨くと黒光りすることから「黒桑」とも呼ばれています。
この貴重な小笠原桑軸ボールペンが完成しました。
(画像はクリッで拡大します)
小笠原桑を生かす仕上げを色々と模索していましたが黒砥の粉で丁寧に導管の目止めを施し、拭き漆を何度も重ねる事によりようやく納得の仕上げの小笠原桑軸が完成しました。 艶やかな拭き漆の下から黄金色の小笠原桑特有の杢も透けて見えています。
数年前に入手し整備して、革製スリッパ等を製作するのに使用していましたが今回手放す事にしました。
極厚革を手動で縫える希少なミシンです。 使勝手の良い用に上糸リールや下糸ボビンなどを自作して大切にしていたミシンですが、最近出番が無くなってきましたので、断捨離の一つとして思い切って手放します。
興味のある方は下記のオークションに出品していますので御覧下さい。
Cmabridgeローラーボールペン用マカンバ瘤軸の下地処理が進んでいます。 画像は木固めと研磨を3回繰り返してから極細コンパウンドで磨きカルバナワックスで艶出ししたものです。 自然の杢を生かしながら美しい木肌で艶も十分のようです。 念のためもう一回木固めを実施してから再度仕上げ処理をします。