今日の出来事
ペン作りやレザークラフトの作業内容や日々の出来事を記載しています。
八方ミシンの整備を進めています。 思いついた順に道具の製作など実施していますが最終的には八方ミシンのカテゴリーで整理して掲載の予定です。
八方ミシンの上糸は針棒のトップから針棒の中を通して針の近くまで糸を入れる必要があります。 専用の糸通し棒も販売されていますがあまり使い勝手が良くないようなので代替え品を自作しました。 写真の①が製作した糸通しで、細い鋼線(50cm)を真ん中から折り曲げ軽く撚って手元側に撚りが戻らないように真鍮の留め金具を付けただけの簡単な構造です。
使い方は、この針通しを針棒トップから挿入し、針横に出た糸通しに案内糸を掛けて糸通しを引き上げます。 この案内糸に上糸を結んで下から引っ張ると上糸が針棒の中を通り下の針横に出てきます。 使ってみると自分では満足の出来です。
上糸の交換の時は針棒の中の糸は残して切断し、新しい上糸をこれに結んで下に引き出せば簡単です。
八方ミシンを入手しました。
八方ミシンとは、縫製物の方向を変えずに四方八方に縫うことができるミシンのことです。以前から興味はあったのですが手頃な価格の中古品が見つからずにあきらめていました。
最近程度の良い八方ミシンが割と安価にオークションなどに出品されています。その中で写真のCIRDAR社のDI-2というタイプのものを購入しました。
取り扱い説明書が無いので使い方はネットなどで調べて、その結果は忘備録を兼ねてブログに記録していきたいと思います。
小笠原桑ペン軸2本を組み立てました。 パトリオットとクリックペンです。 写真は強いライトを当てているので緑が協調されているようですが、高級感のある渋い暗褐色のペンになっています。 カルナバワックス仕上げです。
ボールペン パトリオット用の小笠原桑ペン軸です。 導管を埋める作業と木固め処理が終了したので丁寧に研磨しカルバナワックスで仕上げました。 最初、黒とオレンジに見えた軸が写真のように緑がかった黒に褐色の模様の高級感のあるペン軸になりました。 これが小笠原桑の魅力でしょう。 組み立ては少し先になります。
(上の写真はクリックで拡大します)
裏側の写真も掲載しておきます。

昨日掲載の小笠原桑切株写真の手前から2番目の小さな素材から、ロングパトリオットと標準サイズパトリオット各1本が作れました。 2本ともオレンジ色の部分が現れて良いアクセントになっています。 この素材も導管が深いのでこれを埋める処理をしないと綺麗なペン軸にはなりません。 ロングパトリオットは旋盤加工の後、導管を処理して研磨した状態です。 これから木固めを実施します。 標準パトリオットは導管処理と木固めが済んで研磨したものでこれからオイルかワックスで仕上げる予定です。
貴重な小笠原桑が入手出来たのでボールペンパトリオットを作ります。
切株の部分なので外側は真っ黒でしたが中心部は綺麗なオレンジ色をしています。 このオレンジ色も時間が経つと黒く変色していくようですが、なるべく残したいので変色前に木固め材を塗布してみる事にしました。
小笠原桑について
世界遺産である小笠原諸島のみに分布する固有種です。 独特の木理の美しさから建材、家具、装飾、彫刻用等に重用され明治期に多くの大木が伐採されました。 現在では採取は不可能で絶滅危惧種1Aに指定されているようです。 この小笠原桑は残っていた切株を加工したものを小笠原から送って頂きました。

ペンブランクを切り出しました。芯の部分がオレンジ色が鮮やかです。

万年筆用の御蔵島桑軸の拭き漆が進行中です。
写真は薄めた生漆を塗って木固めを実施し、拭き漆を2回重ねてから三和磨粉(白)で胴摺りしたものです。 ざらついていた塗装面が滑らかになっています。 色は漆が桑軸に染み込んで全体的に飴色になっています。 ギンのコントラストが強くなり狙い通りです。 これから拭き漆を重ね艶に厚みが出ればギンの部分が立体的に揺れて見えるようになると思います。
今まで完成したペンをCREEMAで販売する事にしました。今日は下記の3点を出品しました。
ジリコテ軸万年筆
黒柿六角軸ペンシル
キルテッドメイプル六角軸ペンシル
製作中の御蔵島桑の万年筆は拭き漆で仕上げる事にしました。
オイル仕上げなどでは折角の杢が映えません。拭き漆で全体が少し暗くなれば綺麗な杢が浮かんで来るのではとの考えです。 拭き漆は十数回となるので結果はかなり先になります。
御蔵島桑を使用した万年筆には2011年に発売された「セーラー創立100周年記念の島桑万年筆(定価15万円)」がありますが、私も手持に御蔵島桑(ギン入り)の素材がありますのでこれで万年筆をつくる事にしました。
黒柿軸万年筆と同時進行でジリコテ軸万年筆も製作していましたがこれも完成したので写真を掲載します。
ペンキットは太軸のGentlemen'sを使用した両端クローズドエンド仕様です。ダークブラウンの軸に見えますが明るい場所でみるとジリコテの杢が見えてきます。カルナバワックスで仕上げました。
寸法は、全長 157mm(キャップ67mm、軸90mm)、軸径 キャップ部19mm、軸部16mm、重さ 52g、ペン先 イリジュームポイント(M)
(上の写真はクリックで拡大します)
全周囲写真と杢のアップ写真を掲載します。

