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今日の出来事

2021年

小笠原桑万年筆

小笠原桑軸万年筆レトロドームです。 昔購入したペンキットが残っていたので製作しました。 軸径11.5mmの細軸万年筆で、長さは140mmです。 キャップは軸尻にねじ込んで使用できます。 キャップ等のメッキはプラチナで小さいながら高級感があります。

 

 

 

キャップを軸尻に取り付けた状態の写真です。

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  2021/03/21   yamamoto

八方ミシンの糸立て

八方ミシンの糸立てが不便なので改良しました。

工業用ミシン糸ビニモを八方ミシンの糸立てに立てるための改造です。 

写真④はそのための材料です。60mmΦ円盤と55mmΦ円盤には中心には6mmの穴が開いています。右の25mmΦ×5cmの棒は中心に4.5mmの穴を開けています。素材は全て木です。

使い方はまず写真③のように糸巻の下側を支えるために円盤を置きます。60mmΦは2000m巻用、55mmΦ円盤は1000m巻用です。

その上から糸巻を安定させるたに写真②のように25mmΦの棒をミシンの糸立てに被せます。この棒と下の円盤の間はほんの少し隙間ができるように25mmΦ棒に4.5mm穴を開ける時に深さを調整しています。

写真①がこの改良糸立てを使用している状態です。糸巻が安定して下側を支える円盤は回転するので糸はスムースに撚れも無く出てきます。

  2021/03/19   yamamoto

八方ミシン下糸巻器の製作

八方ミシンに下糸巻器は付属しています。 これを電池式のモーターで駆動するようにしました。 写真①のようして使います。 マブチの模型用モーターを単三電池2本で駆動しています。 モーターは正転・逆転が可能で横のレバーSWを押している時のみ動作する構造なので糸巻中にトラブルがあればレバーSWの手を離せば直ぐにストップします。 ミシンへの取り付けはマグネットなので不要な時は外して保管できます。 駆動ベルトは輪ゴムを使用していますが専用の輪ゴムベルトに交換の予定です。 手持部品のみで作りましたが便利です。

ペン作りの方は生漆を塗っては拭き取り乾燥させるという地味な作業を毎日繰り返しています。 後数回はこの作業が続きます。

  2021/03/18   yamamoto

八方ミシンの糸通し

八方ミシンの整備を進めています。 思いついた順に道具の製作など実施していますが最終的には八方ミシンのカテゴリーで整理して掲載の予定です。

八方ミシンの上糸は針棒のトップから針棒の中を通して針の近くまで糸を入れる必要があります。 専用の糸通し棒も販売されていますがあまり使い勝手が良くないようなので代替え品を自作しました。 写真の①が製作した糸通しで、細い鋼線(50cm)を真ん中から折り曲げ軽く撚って手元側に撚りが戻らないように真鍮の留め金具を付けただけの簡単な構造です。

 

使い方は、この針通しを針棒トップから挿入し、針横に出た糸通しに案内糸を掛けて糸通しを引き上げます。 この案内糸に上糸を結んで下から引っ張ると上糸が針棒の中を通り下の針横に出てきます。 使ってみると自分では満足の出来です。

上糸の交換の時は針棒の中の糸は残して切断し、新しい上糸をこれに結んで下に引き出せば簡単です。
 

  2021/03/17   yamamoto

八方ミシン

八方ミシンを入手しました。

八方ミシンとは、縫製物の方向を変えずに四方八方に縫うことができるミシンのことです。以前から興味はあったのですが手頃な価格の中古品が見つからずにあきらめていました。

最近程度の良い八方ミシンが割と安価にオークションなどに出品されています。その中で写真のCIRDAR社のDI-2というタイプのものを購入しました。

取り扱い説明書が無いので使い方はネットなどで調べて、その結果は忘備録を兼ねてブログに記録していきたいと思います。

 

  2021/03/15   yamamoto

小笠原桑ボールペン

小笠原桑ペン軸2本を組み立てました。 パトリオットとクリックペンです。 写真は強いライトを当てているので緑が協調されているようですが、高級感のある渋い暗褐色のペンになっています。 カルナバワックス仕上げです。

  2021/03/14   yamamoto

小笠原桑のペン軸

ボールペン パトリオット用の小笠原桑ペン軸です。 導管を埋める作業と木固め処理が終了したので丁寧に研磨しカルバナワックスで仕上げました。 最初、黒とオレンジに見えた軸が写真のように緑がかった黒に褐色の模様の高級感のあるペン軸になりました。 これが小笠原桑の魅力でしょう。 組み立ては少し先になります。

 

(上の写真はクリックで拡大します)

裏側の写真も掲載しておきます。

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  2021/03/11   yamamoto

小笠原桑軸のパトリオット

昨日掲載の小笠原桑切株写真の手前から2番目の小さな素材から、ロングパトリオットと標準サイズパトリオット各1本が作れました。 2本ともオレンジ色の部分が現れて良いアクセントになっています。 この素材も導管が深いのでこれを埋める処理をしないと綺麗なペン軸にはなりません。 ロングパトリオットは旋盤加工の後、導管を処理して研磨した状態です。 これから木固めを実施します。 標準パトリオットは導管処理と木固めが済んで研磨したものでこれからオイルかワックスで仕上げる予定です。

 

  2021/03/10   yamamoto

小笠原桑

貴重な小笠原桑が入手出来たのでボールペンパトリオットを作ります。

切株の部分なので外側は真っ黒でしたが中心部は綺麗なオレンジ色をしています。 このオレンジ色も時間が経つと黒く変色していくようですが、なるべく残したいので変色前に木固め材を塗布してみる事にしました。

 

 

小笠原桑について

世界遺産である小笠原諸島のみに分布する固有種です。 独特の木理の美しさから建材、家具、装飾、彫刻用等に重用され明治期に多くの大木が伐採されました。 現在では採取は不可能で絶滅危惧種1Aに指定されているようです。 この小笠原桑は残っていた切株を加工したものを小笠原から送って頂きました。

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ペンブランクを切り出しました。芯の部分がオレンジ色が鮮やかです。

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  2021/03/09   yamamoto

御蔵島桑軸万年筆の拭き漆

万年筆用の御蔵島桑軸の拭き漆が進行中です。

写真は薄めた生漆を塗って木固めを実施し、拭き漆を2回重ねてから三和磨粉(白)で胴摺りしたものです。 ざらついていた塗装面が滑らかになっています。 色は漆が桑軸に染み込んで全体的に飴色になっています。 ギンのコントラストが強くなり狙い通りです。 これから拭き漆を重ね艶に厚みが出ればギンの部分が立体的に揺れて見えるようになると思います。

 

  2021/03/08   yamamoto