今日の出来事

2021年05月15日

小笠原桑ボールペン

小笠原桑は世界遺産である小笠原諸島のみに分布する固有種です。 独特の木理の美しさから建材、家具、装飾、彫刻用等に重用され、高値で取引されたことから明治期に多くの大木が伐採されました。 現在は絶滅危惧種に指定されており伐採が禁止されている希少材です。  木質は経年で黄褐色から黒褐色へと変化し重硬な質感になります。 磨くと黒光りすることから「黒桑」とも呼ばれています。

この貴重な小笠原桑軸ボールペンが完成しました。

 

(画像はクリッで拡大します)

小笠原桑を生かす仕上げを色々と模索していましたが黒砥の粉で丁寧に導管の目止めを施し、拭き漆を何度も重ねる事によりようやく納得の仕上げの小笠原桑軸が完成しました。 艶やかな拭き漆の下から黄金色の小笠原桑特有の杢も透けて見えています。 

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  2021/05/15   yamamoto